食物アレルギーって何?


Naomi Yamada

Topics

小学生の女の子が昨年12月、給食に入っていたチーズを食べた後に亡(な)くなりました。女の子は、乳製品(にゅうせいひん)を食べると皮膚(ひふ)がかゆくなったり呼吸(こきゅう)が苦しくなったりする「食物(しょくもつ)アレルギー」がありました。症状(しょうじょう)が出る食品は人それぞれで、ひどいと亡くなることもあり、注意が必要です。

■小麦や卵食べると体に異変

アレルギーは、花粉(かふん)やダニなどの異物(いぶつ)が体に入ると、それを取り除(のぞ)こうと、体が反応(はんのう)を起こす症状(しょうじょう)のあらわれだ。

体にけっして悪いものではない食べ物を、食べたり飲んだりした時にもなることがある。軽いときだと、口の中がイガイガしたり、皮膚が赤く腫(は)れてかゆくなったりする。

ひどくなると、気持ちが悪くなって吐(は)いたり、呼吸(こきゅう)がうまくできなくなったりもする。最悪(さいあく)の場合、意識(いしき)がなくなり死んでしまうことがある。

どんな食べ物でアレルギーの反応が出るかは、人によってちがう。ニワトリの卵(たまご)や小麦、牛乳でなる人が多いが、ほかにもピーナツや果物(くだもの)、カニやエビ、ソバなどでなる人もいる。

日本人全体では1~2%が何らかの食物アレルギーになっているとみられている。赤ちゃんで10%、小学生以上では1~3%ほどいると考えられている。

アレルギーになる子どもは、アトピー性皮膚炎(えん)にもなっていることが多い。ぜんそくがある子どもも、アレルギーになることが多いようだ。

ただ、大きくなるにつれて、自然に治ってしまう子どもがほとんどで、3歳までに半分が、小学校に入るまでに80~90%の子どもが食べても症状がでなくなるといわれている。

なぜ、安全な食べ物でこんなことが起こるのか。

体に悪くない食べ物だけれども、その中にあるたんぱく質(しつ)という成分(せいぶん)を、体が悪者だと勘違(かんちが)いして外に出してしまおうとするために色々な反応が出る。

ほとんどの人が自然に治るといっても、難(むずか)しい人もいる。

アレルギーのある食べ物を少しずつ食べて、食べられるようにする治療法(ちりょうほう)はある。しかし、治らない場合は、ふだんからその食べ物を口に入れないように気をつけるしかない。

■給食にも注意が必要

給食にも、アレルギー反応を起こしやすい食材(しょくざい)はたくさん入っている。アレルギーのある子どもは、その食べ物を食べないように管理(かんり)しながら給食を取っている。

たとえば、牛乳を豆乳(とうにゅう)にすると、見た目にほとんどちがいはないが、牛乳アレルギーを防(ふせ)げる。また、食材の中に入っている一部のものだけを取り除けば、ほかの子どもたちと同じメニューが食べられるような場合は、そんな工夫(くふう)をする。卵アレルギーのとき、ゆで卵が入ったサラダから、卵を取り除くといったことだ。

給食そのものを食べずに、家から持ってきた弁当(べんとう)を食べることもある。

こういった対応は、給食の献立(こんだて)を見ながらアレルギーを持つ子どもの親と、学校の栄養士(えいようし)らが話し合って決めている。

ほかの子とメニューがちがうので、本人が気にしたり、まわりの子から心ないことを言われたりすることもある。担任の先生や同級生(どうきゅうせい)の理解も大切だ。

それでも、まちがって食べてしまうことはある。もしも、食べてしまい、具合(ぐあい)が悪くなったらどうするか。

顔が青白くなり、呼吸も苦しそうになってくるなどの症状が出ると、命にかかわる危険(きけん)がある。こうした緊急事態(きんきゅうじたい)のために、本人がランドセルなどに症状を和(やわ)らげる注射器(ちゅうしゃき)「エピペン」を持っていることがある。その場合は、保育士(ほいくし)や学校の先生、救急救命士が打ってあげてもいい。

注射を打っている間に、救急車も呼ぶ。足を少し高くして寝かし、暖(あたた)かい毛布で包んであげよう。食べたものを吐いてのどにつまらせないように、顔は横に向けてあげるといい。(引用:朝日新聞デジタル森本未紀)

Topics

この記事がお気に召したら、いいね!お願いします♪

最新情報をお届けします